このままじゃ、キリがない。

せっかくこうして目の前に揃っているんだから、それならもういっそ、と自ら声を発する。



「ロイヤル部って、一応生徒会と同じなんですよね?

でも、部活扱いなんですか?」



昨日珠王先輩は、わたしがここに入部すればほかの部活動に入る必要がないと言っていた。

つまりロイヤル部は部活動扱いなのかな、と尋ねてみる。誰に聞いたわけでもないので、視線を彷徨わせていたら。



「部活っていうか〜、ロイヤル部はいろんなもんが免除されてんだよ〜。

学費は半分免除、生徒会最優先のために部活動免除、あとは授業免除」



答えてくれたのは騎士椛。

……ちょっと待って、いま授業免除って言った?



「南々瀬ちゃんも知ってると思うけど、うちは『普通科』『特進科』『教養科』『スポーツ科』『芸能科』って5つも学科があるじゃない?

生徒数も日本最大級なんだもの。生徒会の仕事量も、それに比例して膨大なのよ」



「は、あ……」




女王先輩の言いたいことはよくわかる。

生徒数に対しての仕事量を考えれば、当然人数の多い学校は仕事量も多い。しかし、だ。……わたしが知りたいのは、その免除の理由なわけで。



「その割に、教師の数は生徒に合わせた数だけで、しかも基本的にはその道で一流の教師を集めてる。

授業に力を入れている分、教師がやるような仕事もここに回ってくる。……つまりね、授業に出てたら仕事が追いつかないの」



「………」



「それでも、本業は高校生だから。

この仕事量をこなしながらも、テストの結果は常に学年トップ10に入れるメンツだけが所属できる」



ということは。

いまこの場にいるメンバーは全員、普段授業に出ず仕事をしているのにテストの結果は学年トップ10に入ってしまうようなエリートばかり、ということだ。



「生徒会メンバーが『普通科』の生徒ってことは成績の関係上、まずありえない。

歴代の生徒会も、ほとんどが特進科の出身よ」



「……それなら、」