頭の中が真っ白になりかけた時、急にまたつんのめった。
「な、なに!?」
「覆面」
どうやら、前の方を走っている車が覆面パトカーらしい。
走行車線へ移って、さっきとはまるでウサギとカメの違いのような遅い速度で走る香澄。
私は左側に座っているので、香澄の横顔をのぞき込んでみた。
いつものようにぽや~んとしているが、よく見ると、口元がひくついている…
運転すると性格が変わる人がとはよく聞くが、香澄がそうだったとは思ってもみなかった。
タケルを見ると青ざめていた。
「た、タケル、男の子でしょ?」
「あのな、限度ってもんがあるだろ?」
お互い顔を見合わせた時、香澄が前を向いたまま言った。
「なに~?」
ルームミラーに映った顔は目が笑ってない…
「いえ、なんでもありません…」
私たちは声を揃えて言った。
1台のスポーツカーが私たちの横を、すごいスピードで通り過ぎていった。
すると、前にいた覆面パトカーがすーっと速度を上げてついていった。
しばらくして、先の方で赤いパトライトがクルクルと点灯した。
「あ、捕まった。るん♪」
香澄はそのままの速度で停まった2台の車の横を通り過ぎると、また異次元の世界へ突入していった。
ひー!!
そして、私とタケルは気を失った。
「な、なに!?」
「覆面」
どうやら、前の方を走っている車が覆面パトカーらしい。
走行車線へ移って、さっきとはまるでウサギとカメの違いのような遅い速度で走る香澄。
私は左側に座っているので、香澄の横顔をのぞき込んでみた。
いつものようにぽや~んとしているが、よく見ると、口元がひくついている…
運転すると性格が変わる人がとはよく聞くが、香澄がそうだったとは思ってもみなかった。
タケルを見ると青ざめていた。
「た、タケル、男の子でしょ?」
「あのな、限度ってもんがあるだろ?」
お互い顔を見合わせた時、香澄が前を向いたまま言った。
「なに~?」
ルームミラーに映った顔は目が笑ってない…
「いえ、なんでもありません…」
私たちは声を揃えて言った。
1台のスポーツカーが私たちの横を、すごいスピードで通り過ぎていった。
すると、前にいた覆面パトカーがすーっと速度を上げてついていった。
しばらくして、先の方で赤いパトライトがクルクルと点灯した。
「あ、捕まった。るん♪」
香澄はそのままの速度で停まった2台の車の横を通り過ぎると、また異次元の世界へ突入していった。
ひー!!
そして、私とタケルは気を失った。


