私と二人の物語

夕焼けが濃い青に染まった頃、私はゆっくりと振り返った。

すると、デスクの横にある白いものに気が付いた。

それは、イーゼルの上で白い布が掛けられたキャンバスだった。

「あれは?」

「あ、えっと…」

悟が少し躊躇した。

それでも、

「見ていい?」

私は、興味に負けた。

「…いいよ」

悟は頭を掻きながら、そう言った。

私はイーゼルに近付いた。

この匂い…

これだけは油絵のようだ。

彼に確かめるようにもう一度視線を向けると、彼は頷いた。

私は、そっとその白い布をめくった。