私と二人の物語

「それで、さっき何を見ていたんですか?」

篠田さんがいつもの優しい笑顔で聞いた。

「あの事故の時のことです。私を追ってきていた美結がトラックに撥ねられて、そして…」

「美緒さん」

篠田さんが、そこで遮った。

「はい」

私が顔を向けると、彼はホッとしたような顔で私を見つめた。

そして…