「妹みたいにしかみてもらえない私の気持ちがわかる?悟のことを思えば邪魔できなくて、離れたところから見てるしかなかった、私の気持ちがわかる?あなたのお姉さんが居なくなって壊れかけた悟を支えられなかった気持ちがわかる?ふざけないでよ!」

そう一気に彼女は言って、ハッとした。

そして、周りを少し見回すと、

「…ごめんなさい。こんなとこで言うことじゃなかった」

と言って視線を落とした。

「いえ…」

私もそれに答えられるわけじゃない。

「さっきも言ったけど、お墓参りのことを言いに来ただけなんで」

「つくしさん…」

彼女は頭を下げると、踵を返して帰って行った。


私は、彼女もどれだけ傷付けたのだろう…