私と二人の物語

悟は門の外に立っていた。

私はそっとドアを閉めると、その場でゆっくり振り返った。

最初は横を向いていた彼も、ゆっくりこちらへ顔を向け、そしてゆっくり視線を上げた。

私は階段を降りて、門の前まで行った。

「悟…さん」

もう、呼び捨てにはできなかった。

彼は、それを聞いて、少し視線を外した。

そう、私は美緒じゃない。

私も、耐えられずに少し視線を下げた。

そして、彼が何かを言うのを待った。

視線の端で、彼がこっちを向いたのがわかった。