私と二人の物語

坂の途中のカフェで、私と悟は食事をしていた。

やっと、この日が迎えられた。

私は悟の個展が開けたことに、これ以上ないくらいの安堵感を覚えた。

最初は「私の記憶にない日々」を知りたかった。

そして、それを叶えた後の終わらせ方が見えなかったところで、そのきっかけを見つけ、それを達成する間に「私と二人の物語」も記憶のない部分はほぼ埋められた。

そして、その終わらせるきっかけを達成した。

もうこれで、いつでも終わらせられる…

そう思わなければいけなかった。

それなのに、そう思った瞬間、胸に痛みが走った。