私と二人の物語

勉さんがそれを気にしているのがわかっているから、避けられない会話だとは思っていた。

気になった時に、答えがわからない限り気にし続けると思うから、それをなくしてあげるのは私の義務。

悟も、そのコトを気にしているはずだけど、私がいつもどおりにしていれば、彼にはわかるはず。

だから、悟に対しては必要ないと思っていた。

その時、ケトルがカタカタし始めたので、その会話はそれで終わりになった。


悟が絵の具を買って戻ってきた時には、私と勉さんは、また少し盛り上がった会話をしていた。

「さて、がんばって仕上げるぞ」

悟がその雰囲気を見て一人でやる気を出していた。

私と勉さんは、それを見て、お互い顔を見合わせると笑顔になった。

こんな時間を大切にしなくてはいけないと思った。