私と二人の物語

そこには、カジュアルな服装の篠田さんが立っていた。

「こ、こんばんは」

私は一瞬で興奮が冷めた。

彼は、私と同じmoonsproutのロゴの入ったビニール袋を持っていた。

「あなたも今の会場に?」

彼はすごく嬉しそうに言った。

「あ、はい」

私は戸惑いながら答えた。

「そちらは?」

篠田さんが、北山先輩を見た。

先輩は少し戸惑っていたけど、

「私の高校の時の先輩です。今日のチケットをもらったということで誘ってもらったんです」

と、私が紹介した。

その時、また頭がズキンとした。

(これ、高校の時のことを思うと?)

一瞬、そう思った。