つくしさんが京都に帰る前日、夕方から悟の家に集まった。

料理とかは、悟と勉さんの担当。

私とつくしさんは、ソファーのところに運んで並べる他、作る以外を担当。

私達は、悟と勉さんが料理しているのを見ながら、「いつか料理できるようになろうね」と、こっそりとやる気のない誓いを立てたのだった。


「乾ぱ~い!」

出す物が揃って、私達は乾杯した。

「つくしさん、大げさにこんなことしてるけど、できたらちょこちょこ帰って来てね」

私は悟の隣に座っている彼女に言った。

「そうだよ。いつでも帰って来いよ」

悟もそう言った。

「ありがと。でも、まあ春休みもすぐだけどね…」

そう言って苦笑した彼女だったけど、嬉しそうだった。

その後は、私はなるべく勉さんと話した。

だから、つくしさんは悟とたくさん話していた。