【完】螺旋のように想いを告げて



「詳しくは言えぬ。だが、賭けてみても損はないと思わぬか?」

「何を?」

「ワラワはお主の願いを叶える。どんなに難しいことでも可能だ」

「人を甦らせることもか?」

「無論だ」

「おかしいだろ。見ず知らずの人間の願いを無償で叶えるなんて。それに、甦らせるっていうのも信用出来ない」




 当たり前であるかのように、姫巫女は何でも願いを叶えてやると言う。



 訳の分からない宗教の勧誘かとも思ったけど、それとはまた不気味さが違う。



 姫巫女は本当のことを言っている。
 けれど、実際に実行してくれるのかは疑問。



 とにかく、姫巫女の中では願いを叶えるなど容易いこと。それが常識のようだ。




「悪魔だったとしても、と言うたな」

「ああ、言った」

「賭けてみてはどうなのだ? 悪魔だったとしても、大切なものが戻るのだ。悪い話ではなかろう」