後悔というものは、時に命を奪うほどの力がある。



 上手く忘れられたら、その方がいい。
 忘れられないなら、共に歩むくらいの気持ちでいるべきなんだ。



 でも、それが出来ないならどうしたらいいのだろう。この感情をどこにぶつけたらいいのだろうか。




 ――――願いを叶えましょう。




 その手を取れば戻れない。
 誰かを幸せにする代償はとても大きい。




「持っていくといいさ」




 始まりはあいつとの別れだった。
 そして、夜桜を纏う少女との出会い。