青森県西川戸町役場
最初の目的地は、ここから西に行った所にある西川戸町(にしかわのへまち)だった。
その町で『うつり除け』と呼ばれる物があるのだ。
川沿いに車を1時間半ほど走らせて、目的地の西川戸町役場に着いた。
教授は役場の中に入ると、教育委員会と表示された部屋に入った。
「あ、園山教授ですか?」
カウンターの向こう側で一人の男性職員が立ち上がった。
「ええ、先日連絡しました園山です」
「森下と言います。よくぞこんな遠いところまでお越しくださいました。お疲れ様です。どうぞどうぞ」
その人懐っこそうに笑う職員が応接セットの方に教授達を案内した。
「いや、こちらこそ急に申し訳ないです。あ、どうも」
若い男性職員がお茶を出してくれた。
「で、頼まれていたことなんですが、あ、佐藤君、俺の机の上の封筒取ってくれる?」
「はい」
「ありがとう」
森下はその若い男性職員から大きな封筒を受け取ると、教授に渡した。
「いやあ、申し訳ない」
教授が中身を出すと、町の資料らしいものをコピーした書類だった。
「とりあえず、すぐに分かったのはこれくらいでした」
彼が用意してくれたのは、この西川戸町でいくつかの旧家に残る『うつり除け』についての資料だった。
最初の目的地は、ここから西に行った所にある西川戸町(にしかわのへまち)だった。
その町で『うつり除け』と呼ばれる物があるのだ。
川沿いに車を1時間半ほど走らせて、目的地の西川戸町役場に着いた。
教授は役場の中に入ると、教育委員会と表示された部屋に入った。
「あ、園山教授ですか?」
カウンターの向こう側で一人の男性職員が立ち上がった。
「ええ、先日連絡しました園山です」
「森下と言います。よくぞこんな遠いところまでお越しくださいました。お疲れ様です。どうぞどうぞ」
その人懐っこそうに笑う職員が応接セットの方に教授達を案内した。
「いや、こちらこそ急に申し訳ないです。あ、どうも」
若い男性職員がお茶を出してくれた。
「で、頼まれていたことなんですが、あ、佐藤君、俺の机の上の封筒取ってくれる?」
「はい」
「ありがとう」
森下はその若い男性職員から大きな封筒を受け取ると、教授に渡した。
「いやあ、申し訳ない」
教授が中身を出すと、町の資料らしいものをコピーした書類だった。
「とりあえず、すぐに分かったのはこれくらいでした」
彼が用意してくれたのは、この西川戸町でいくつかの旧家に残る『うつり除け』についての資料だった。

