風邪をひいたら
普通は内た科に行くものだけど
あたしは呼吸器内科。


もともと気管支が弱く
ウイルスやアレルギー等で
炎症を起こしやすいみたい。


だから風邪ひいた時は呼吸器も診てもらわないといけない。
喘息や肺炎の併発を防ぐ為に。




待合室に到着し
椅子に座って呼ばれるのを待っていると、看護婦さんに呼ばれた。



案内されたのは
3つの扉のそれぞれに
A・B・Cと記されたうちの
Aと書かれた診察室。



「失礼します…」



入ってすぐ
眼鏡を掛けた白衣姿の若い先生と目が合った。



彼は
【速水翔灯】先生。
(はやみ かざと)


あたしが高校生の時は
まだ研修医だった。

主治医の先生の助手をしていて
よく話もしたけど。

まさか白衣を着るほど昇格していたとは…。(失礼すぎです)


あの時は確か24歳。
だからたぶん
今は27歳くらい。

そんなに若いのに医者って…。