そして、私にとって地獄に近い一週間は今日でやっと終わりを迎える。
今はその昼休み。
この頃は志田が私たちと三人でお昼を共にするのが、もう当たり前の光景となっていた。
「ねえ、今日で、退部ってコトでいいんだよね?」
私はこの一週間でマメだらけにされた手で、菓子パンの袋を破きながら、美智に切り出した。
「しなくてもいい」
「無理。もう絶対無理! ついていけない。てゆうかなんで休みの日まで出させられるのさ? 身辺警護じゃなかったの?」
「己のためだよ雌舞希くん! 己を鍛えれば、あのようなチンケな男に屈することはなくなる!」
「それはもういいじゃん。アイツ、もう私にちょっかい掛けないでしょ? 話し合って和解したんだってば」
――と、いうことにしていた。
一応嘘ではない。
「なー、オレにはコレ。ツジが雌舞希いじめてるように見えるんだけど。これって気のせい?」
スポーツ飲料片手に面白そうに眺めている志田。
「気のせい」
「じゃない!」
やっぱりそうだ。
今はその昼休み。
この頃は志田が私たちと三人でお昼を共にするのが、もう当たり前の光景となっていた。
「ねえ、今日で、退部ってコトでいいんだよね?」
私はこの一週間でマメだらけにされた手で、菓子パンの袋を破きながら、美智に切り出した。
「しなくてもいい」
「無理。もう絶対無理! ついていけない。てゆうかなんで休みの日まで出させられるのさ? 身辺警護じゃなかったの?」
「己のためだよ雌舞希くん! 己を鍛えれば、あのようなチンケな男に屈することはなくなる!」
「それはもういいじゃん。アイツ、もう私にちょっかい掛けないでしょ? 話し合って和解したんだってば」
――と、いうことにしていた。
一応嘘ではない。
「なー、オレにはコレ。ツジが雌舞希いじめてるように見えるんだけど。これって気のせい?」
スポーツ飲料片手に面白そうに眺めている志田。
「気のせい」
「じゃない!」
やっぱりそうだ。



