「じゃあ、ふたつめ。――雄猫と雌犬が恋をしました。二匹のあいだに、子供は生まれるでしょうか?」
「うーん……。そりゃあ子供はできないだろうなぁ。でも、生まれるものはあるんじゃないか?」
「――え……」
「子供は作れなくったって、ソイツらはそのぐらい互いに想い合ってるってことだろ? まぁ確かにカタチのあるものは生まれないかも知んないけどさ、たとえば"絆"とか、そういうものだったら、生まれるんじゃないのか? ……だったらさ、ソイツらにとってはきっと、もうそれだけで充分、幸せなんじゃないかな」
「ふっ……あは……くっ……ははっ……は……あは……わあぁあぁ……っ! うぁあぁあぁっ! うぁあぁああぁん!」
「ゲッ!? お、おい! どうした? 大丈夫か! え。い、今の、そんなにマズかったか?」
「ち、ちがう。ちがっ……の……。はっ、あはは……、ひぐっ!う、うれ……しくって……」
「な、何言ってるかわからん! 落ち着け。とりあえず、ちょっと落ち着け。ほら、ティッシュ!」
「あ、ひっく……ありがど……」



