無意確認生命体


またも、先の事件の主犯一味ふたりに挟まれてしまったのだ。


――今思えば、全部で七人もいたんだ。

全員と離れた席になる確率の方が低いのかもしれない。


しかも、たちの悪いことにこのたび私の左の席になった東堂という男は、柏木よりだいぶ血の気が多い。

あの日、私に向けて椅子を投げ返してきたのもコイツだったし。


……正直、怖い。


下手をすれば、これは前の席より居心地が悪いんじゃなかろうか?

……なるべく左右のふたりには関わらないでおこう。

幸い、後ろには浅瀬さんがいる。

コイツらふたりは休み時間になれば柏木の席の周りに集まるだろうし……。

ちなみに、柏木とはだいぶ席が離れた。

面白いことに、アイツは席替えの前と後で全く席が替わらなかったのだ。

つまり、一番窓ぎわの最後列。

あそこにこのふたりが集まるなら、これは授業中だけの苦痛で済む。


……まぁ、それでも充分に耐え難いのだけれど……。



ううう。

なんだか今週は災厄続きな気がする……。

教えてください美智先生。

今週の私の運勢は、一体どうなっていたんでしょうか?