「…どうした」 「お願いっ助けて…!ヨウが!ヨウがっ…」 「…今どこだ」 そう聞かれ慌てて周りを見渡す。 「コンビニから離れて、近くにガソスタがあるの…その細い路地の所でっ…」 「…分かった。今すぐ行くから安心しろ」 きっと話している間にもヤヅキはバイクを走らせていたんだと思う。最後の方は風の音がした。 こんな時、痛感させられる自分の無力さに嫌気がさす。