このまま電話も来なければいいと思っていた矢先にこの有様だ。ジンは私を見えない鎖で繋いで、離しては寄せて、そうやって切れないように保っているんだ。




「今日の昼。いつものコンビニ裏に来い」




そしてすぐに通話が切れた。
ジンの言ういつものコンビニは、私達が一緒に住んでいた頃によく行っていた場所。
もちろん買い物目的もあるけれど、それよりもジンの仲間らしき人との雑談に連れ回されたり、目に付く人を片っ端から殴ってストレス発散にしたり…そんな場所。



丁度ヤヅキの家と、私の家の間にある。