ねぇねぇ、聞いて。

律希の電話を切って家に向かう。


家の前まで来ると、黒い服を着た男の人が立っていた。


誰だろうと近づいてみると、


「仁華。久しぶり。」


「え?・・・・・・・・・う、そ。お兄ちゃん?」


「おぅ。ただいま。」


留学していたお兄ちゃんが帰ってきた。


私は嬉しくてお兄ちゃんに飛びついた。


「お兄ちゃーーーーん!!おーかーえーりー!!」


「うん。ただいま!」


お兄ちゃんは私の頭をぽんぽんと撫でてくれた。


嬉しい!


嬉しい!!


「いつ帰って来たの!?」


「さっきだよ。お母さんとお父さんから聞いてるよ。おばあちゃんの家に行くんだろ?」


「うん。そうだよ。・・・・あれ?お兄ちゃんはいつまでこっちにいるの?」


「明日には行こうかなって。今ちょっと忙しいから。」


忙しいのに来てくれたのが嬉しい。


「じゃあ、写真撮ろ!!すぐ帰っちゃうんでしょ?」