ねぇねぇ、聞いて。

私は律希の言う通りに登って行く。


高くなるにつれて怖くなってくるけど、律希は。


「大丈夫。落ちても俺が助けるから。」


「えーー。落としそうで怖いよ。」


それは嘘。


たぶんちゃんと受け止めてくれるよ。


でも、ちょっとだけ照れ隠し。


「じゃあ、そこに脚かけて。」


「うん。・・・・・・やった!!登れた!!」


「だから言ったでしょ?俺も行くから座ってて。」


「うん!!」


木の上から見る景色は下から見るのと全然違う。


太陽がいつもより近くに感じて、空に手が届きそうな感覚。


「よっとー。あー、着いた!!」


「お疲れ様。・・・・ここの景色すごいね。律希が登る気持ちもよく分かるよ。」


私はそう言って、写真を撮る。


「だろ?なーんてな。何か気になったことありますか?」


ニヤッと笑って律希が言った。


「ちょっとバカにしてるでしょ?」


「えぇーーー?そんなことないよーーー。」


完全にふざけてるし・・・・・・・