銀河side






「羽柴 悠里を殺してこい。あの人間は妖怪界にも人間界にも影響を及ぼす。」







「おう」







妖怪界にも人間界にも影響を及ぼす人間ってのはどんな奴なんだ…








「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」








初めて見たあいつはとてつもなく儚げで少し触れたら壊れてしまいそうだった。








こんな奴が二つの世界に影響を及ぼすのか?







あいつが1つの部屋に入った。






「ごめんなさい…」







あいつは刃物を自分の手首に押し付けた。








「オイッ!」






「何やってんだよお前!」






思わず部屋に飛び込んだ






あいつは俺が入ったらポカーンとしてた。







「自分で命を絶とうとすんな!」







俺は自分で自分の命を捨てるようなことだけはして欲しくない…







ははっ…







殺そうとしてるやつの言うことじゃないな…






でも俺はこいつを殺したくない…






何故だろう?