ドス黒い影が消えた弁天池には
色鮮やかな蝶々が飛んでいたー
『ありがとう』
『助けてくれてありがとう』
『ごめんね』
ブワッと風が吹いたかと思ったらそこにはー
妓楼があった
『ようこそいらっしゃいました』
たくさんの花魁が一列に並んでいた
あれ?ここはどこ?銀河たちは?
「悠里さん。いえ、銀花さん。私たちのことを救っっていただき本当にありがとうございました。」
「ありがとうございました」
「えっと、あなた方は?」
「あ、申し遅れました。私は、紫乃。又の名を良紫と言います。」
「私は、林檎、花魁名は誉と申します。」
「「「銀花(お姉〈ちゃん〉〈さん〉)!!!!」
「銀河!唄多君!音愛ちゃん!」
ギューーーーーーー!!
紫乃さんは何かを察したように
「あぁ、先ほどの」
と、呟いた
先ほどの?…
銀河たちに抱きしめられながら紫乃さんの言葉を考える
「ったくよー、いきなりいなくなるなよ!」
銀河に怒鳴られる…
え、何で銀河に怒鳴られてるの?!
「銀河!いきなりいなくなるってどういう事?」
「どうもこうも、お前がいなくなったと思ったら目の前なんか繁華街みたいだし…そもそも、弁天池の近くにこんな建物ねーし…」
「そーだよ!銀花姉ちゃん、いきなり消えるんだもん!」
「うん…」
『『『心配したんだからな(ね)!!!!』』』
え?みんなの声?
また聞こえちゃったのかな?
「心配かけてごめんね!」
3人に抱きついた。
「みなさん。」
あ、紫乃さんたちがいること忘れてた…
「「「申し訳ございませんでした!」」」
みんなに頭を下げられる…
「ち、ちょちょちょっとー!頭なんて下げないでくださいーーーー!」
とっさに出たのは何とも間抜けな言葉だった…
「今回のことは、私たちが助かるために銀花さんに私たちの記憶を流し込みました。その結果、わたしたちは助かりました。でも…銀花さんに…
あとをつけてしまいました…」
あと?
「銀花、後ろ向け」
銀河?!いきなり人の服を引っ張るな!
「やっぱり…」
「銀河?何がやっぱりなの?」
私の頭は?でいっぱいだった。
「申し訳ございません!」
「なにが?!なにが!?なにがなのぉーーー!」
私銀花、わからないまま謝罪は受けません!
「はぁーー、唄多、音愛、鏡。」
「「はーい」」
二枚に鏡を向かい合わせ…
背中には
蝶々が舞い、牡丹が咲き、銀の簪と、紅く優雅な扇子が背中には描かれていた
「嘘ぉー!」
「申し訳ご…「綺麗ー!」」
「「「「「えっ?」」」」
私の反応で
紫乃さんたちどころかみんながポカンとしてる。
何で?
「良いのですか?
綺麗な背中には跡があって…」
「ん?だって綺麗じゃなかったから上書きされてよかったー!」
綺麗じゃないってのは人間の時にいじめられた傷跡が多数あったから。
「きにしなくていーよ!みんなの想いだもん!」
「でも…「諦めろ、銀花はそういうやつだ」はい」
とまぁ
そんなこんなで私、悠里ならぬ銀花はみんなの想いを手に入れましたー!
♫チャンチャン♫
と、終わるはずなく…
「銀花さん…あの少しお話が…」
「何でしょう?」
私なんかした?
んー、わからん…
「銀花さんは好きだと思う殿方はいらっしゃらないのですか?」
ん?いきなりどうした?
「私、生きてたころすごく好いた人がいましたの…でもその方はお偉い様。こんな奴隷当然の様な私には雲の上の人でした。」
へー、花魁も大変だったんだなあ
「私は結ばれることはできませんでしたが銀花さんには好きだと思う殿方と失敗して欲しくありません。老婆の話だと思ってください…そして銀河さん。」
何で銀河の名前?
「あの方のことはどうお想いですか?あの美しい美貌性格の良さほかの女狐にとられてしまいますわよ!」
銀河が誰かとくっつく?
…嫌だ…
「私からのアドバイスですわ。自分の気持ちに気づいたら一歩踏み出して見るのも1つの手ですわよ」
自分の気持ち?
銀河が誰かと付き合う…
う〜、考えるだけでモヤモヤする…
銀河と一緒にいたい…
銀河を誰にも渡したくない…
そうか…私、銀河が好きなんだ


