お狐様と妖怪事件簿

銀花side


いつの間にか私は寝てしまっていた…







『火事だぁぁぁぁ!!!逃げろぉぉぉぉ!!!』






えっ?火事?








銀河は?







他の遊女さん達は?







『何やってるの!早く逃げなさい良紫(よしの)花魁!』







良紫花魁?







誰…?私は…良紫じゃない…








なら…私は…誰?










ゆらゆら揺れる赤い炎―







池には沢山の鮮やかな金魚達が折り重なってる―








『一緒に絶対生きてここから出ようね!』








あなたは?誰?









『なんで…なんで!あんたばっかり売れるの!』






売れる…?











『ごめん…あとから行くから…逃げて…』






待って…ならあなたは?









『早く…早く行って!お願い紫乃(しの)! 』








し…の?誰…?









私は…私は紫乃じゃない!










がばっ!







「はぁ、はぁ、はぁ…」








「お、おい?大丈夫か?」








行かなきゃ…!