お狐様と妖怪事件簿

唄多side




「大丈夫?」






そう聞いて来るのは、






銀河兄ちゃんが連れて来た銀花姉ちゃん。






俺たちのことを見分けた唯一の人だった。






俺たちは愛の妖精だ。







人が愛されているかどうかなんてすぐに分かる。







銀花姉ちゃんは愛されてたし、愛されていなかった






不思議だ






こんなにも俺たちの心にすんなり入り込んで来るなんて…






愛の妖精…






それは、愛を与える妖精





でも俺たちは愛されること、愛することを知らない






馬鹿げてるよな…






「ぅん…大丈夫…なぁ、銀花姉ちゃん、手、繋いでくれるか?」






「もちろん!音愛ちゃんもね!」






「ありがとぅ…」






嬉しい…







俺は短い時間だけど確実に銀花姉ちゃんのことを好きなっていた。







銀河兄ちゃんには言えないけどな…








なんでかって?







だって銀河兄ちゃん






銀花姉ちゃんのこと大好きだからね!






ま、俺のは家族愛ってやつに近いかな?