久しぶりだなみんなで出かけるの…
「旭(あさひ)いるかぁー?」
みんなで来たのは『着物屋撫子』(きものやなでしこ)
「いるぞー」
女の人が軽快な足取りでこちらへ歩いてくる。
「今日はこいつに見合う着物を買いに来た。ついでに唄多と音愛のも頼む。」
「ふーん…ついにか、やったな銀。」
「///…早く頼む。」
何で真っ赤なん?
「そこの娘。こっちきな。唄多と音愛は生地選んどきな。」
「「分かったぁ」」
わ、私はどこへ連れてかれるのかい?
「んー、あんた、色白いなー。おっ、あんた首に牡丹の花が咲いてるんか!ならいい着物があるよ!」
そう言って旭さんが持って来たのは赤い生地に大きな牡丹の花と蝶が舞ってる着物だった。
「綺麗…」
「だろ?確か何年か前に仕立てたはいいけど買い手がいなくてね…仕舞ってたんだよ。せっかく銀に女ができたんだ。これは私からの贈り物だ。銀には言っとくから。」
女って!
私は銀河と恋仲になった覚えはありません!
それより…
「え、でもこれすごく高そうだし…」
「いいのさ。着物は着られるためにあるんだからな
あんたに着てもらえればこっちは満足さ。着付けてやるから銀の着物脱ぎな。」
「な、何で銀河のって…」
「なんだい?聞いてないんか!それは銀河のお気に入りの着物さ。それに男もんの着物は女もんよりだいぶ肩幅が広く作られてんのさ。だから分かったんさ。」
そうなんだ。
でもなんで私なんかにお気に入りの着物を貸してくれたのかな?
「いいから、早く脱がんかい。」
「は、はいぃぃ!」
シュババババッ!