お狐様と妖怪事件簿






まぁ考えてないとこが銀河らしいけどさ。








「じゃ、行くか。」







「うん。」







今までお世話になってきたこの家にお別れくらい言わなきゃね!







「今までお世話になりました。行ってきます。」








『行ってらっしゃい!』









えっ?今…気のせいだよね…








ありがとうございました。








そうして私は思い出が詰まった家を後にした…
















「いいか?なら、行くぞ、飛ぶからしっかり掴まっとけよ!」








とぶ?




跳ぶ…翔ぶ…飛ぶ!






「ちょっ、待っ、きゃあ!」








な、んでお姫様抱っこなのぉ!






ふわりと風が吹いたかと思うと、そこには夜の世界が広がっていた。








「キレイ…」






「だろ?俺の自慢の街だ。」






夜の世界…しかし提灯が吊るされ、月の光が柔らかに降り注いでいた。







不思議な雰囲気の街だ。







「降りるぞ!」






「うん。…きゃあ!」







やっぱり…この感覚…慣れないわ…







ストンッ






「ようこそ!妖怪界へ!」








「は、はぁ。」