「…んっ」






「起きたか…」





アレ?普通に感覚がある?






「後ろ見てみろ」






あ、ほんとに人間の私はそこに眠るように横たえてあった…






「これでお前は俺が殺した。(ニヤ これで一緒に来れるな」







「うん。」







これで…みんなが幸せ…良かった…







ごめんね…涼夏…私がいなきゃ涼夏はまだ死ななかったかもしれないのに…







「あと、その涼夏って奴、お前の事心配してたぞ?








「えっ?涼夏に会ったの?!」







心配してたって…私のせいで死んだのに…






「あいつ買い物の帰りに居眠り運転のトラックに不可抗力で引かれて死んだ…」






「だから、お前のせいじゃない。」





私のせいじゃない?







「違うよ銀河。私のせいなんだよ…だから銀河も私を殺すように言われたんでしょ?」






ふふふ…




「もう、お前は人間じゃない。だから、銀花(ぎんか)って名乗れ。人間の頃の名は自分の中に閉まっておけ…」






「…うん。分かった。でもなんで銀花?」







何の関係もない名前に戸惑っていると…








「自分の姿見てこいよ」







「うん…」







そして私は鏡の前に立った。






「えっ?…」






私は銀色の髪の毛に首には真っ赤な牡丹の花が咲いてるような模様が入っていた。






「妖怪が人を妖怪に変えると、その変えた妖怪の髪色が妖怪にした人のどこかに移るんだ。」