展示物は本当に これ大翔さんが作ったの?
と信じられないくらい 独創的で自然とアートが一体となる 言葉では表されない作品ばかり。私は大翔さんの作品のファンになった。

マンションに帰ってからも 余韻に浸っていると…

「おい、寧々。夕食食べたら 俺の部屋に来い。」と 少し不機嫌な愛斗さんがいる。

「はい。わかりました。」と返事をすると

「付き合ってんだから、敬語なしな。寧々。今度言ったらペナルティ…」

ニヤリと笑う愛斗さん。絶対私が忘れて敬語で話す前提だ…。気を付けなくちゃ。

「うん、わかった。」

カフェテリアに 大秦さんが入ってきた。

「今日寧々 大翔の個展に行ってたんだって~?陸翔に聞いた。アイツ格好いいだろ?俺とは違うタイプだけどね~。最近彼女出来たらしく、浮かれてる~。俺も彼女が欲しいな~。」

だからと言って私に流し目は止めて…

「寧々、俺の彼女に…「こいつはダメだ。」

「愛斗さん 俺が寧々口説いてる途中に、割り込まないでよ~。」

「大秦遅い、残念だけど寧々は予約済み。今日から俺独占するから。」

「はぁ?それおかしくない?俺納得いかない…」

「俺がルールだろ?諦めろ!」

「愛斗さん きたな~い。寧々お気に入りなのに…。じゃあさ、たまにレンタルしてよ。それで我慢するからさぁ…」

「それは寧々どうする?俺以外と いちゃつきたい?」

な、何?どういう質問?

「彼氏以外の人とは、嫌かな。他の人には触って欲しくないよ…」

「言うね~。一途な寧々やばいなぁ。愛斗さん。やっぱりズルい~。」

大秦さんが私を触る前に、スッと愛斗さんが来て、私をカフェテリアから連れ出した。

「寧々、ここは危険地帯だから 早く部屋に入れ。それと絶対後で来いよ。」

ドキドキが止まらない。やっぱり私には彼氏とか まだ早いのではないの?そもそも 愛斗さんは 私の事が好きなのかな?

やっぱり私には荷が重いから、愛斗さんにお断りしようと思った…