心桜は多分俺のことが好きだ。 でも、俺はその気持ちには応えられない。 だって、俺にはもう好きな人がいるから。 心桜は俺がそう思っているのも知らずに言った。 「ねー悠夜!見て!りんねちゃんたちが見えるよ!」 心桜が俺の腕を掴んで後ろを見る。 俺はあえて後ろを見ずにいた。