一応、開ボタンは押すけど、顔を思いっきり下に向ける。 なんでっ、一番見られたくない人が来ちゃうの。 類「すいません。おまたせしちゃっ」 彼の足音が、急に止まるのがわかる。 類「お前、もしかして鈴?」 バレちゃった。 泣いてるのがバレないように、必死に息を整えながら類に尋ねる。 『何階ですか。』 類「え、ああ、俺は3階。」 行き先も同じじゃんっ 不幸の連続に、少し絶望する。