「大丈夫?祭。ごめんね」


大きな瞳に涙を溜めた祭。


普段は強い祭から想像できない涙。


「陽菜は大丈夫なの?


先輩のこと好きなんでしょう?」



祭の言葉に首を振る。


「ううん、私は……………「陽菜‼」



汗だくで飛び混んできたのは、紛れもなく先輩で。


久しぶりの温もり。

私は先輩に、抱き締められていた。