先輩に手を引かれ誰もいない使われてない空き教室に、連れてこられ。


どきどきして、壊れてしまいそう。



「陽菜。大丈夫?」



優しい先輩の声が耳に届いて、安心からポロリ、と涙が零れた。



「先輩。助けて、くれてありがとうございました。


怖かったです。」



そう。怖かった。


みんなが教室にいたのに誰も助けてくれなくて、祭もそばに居なかったし、不安で。



だから、、


「陽菜って、呼ばれて嬉しかった。


ありがとうございます」


泣きじゃくる私の頭をポンポン、とする大きな暖かい手に安心して


また、涙が流れた。