裕貴母「裕貴?どうしたの。」
裕貴「…階段から落ちた…」
りゅう「裕貴、病院行ったほうがいいんじゃねぇの?」
裕貴母「わっ、こんなに腫れてるじゃない!!」
お母さんは慌ててキッチンへ走っていき、
袋に氷を入れて持って来てくれた。
りゅう「裕貴、これで足押さえてろ。」
りゅうの言われた通りに氷の入った袋で腫れた足を押さえていると、突然体が浮いた。
裕貴「きゃっ!?…ちょっと、りゅう!!」
りゅう「なに?そんな足で歩けねぇだろうが。」
裕貴母「ちょっとあなた。裕貴を病院に送って行ってあげてくれないかしら?」
裕貴父「裕貴が怪我でもさせられたのか!?」
裕貴「違う。ただ階段から落ちたの。」
りゅう「病院に連れて行って見てもらったほうがいいかもしれません。この腫れようは折れてるかも…」
折れてるのかな…
あれ、なんかだんだん体が震えてる…?
りゅう「どうした?裕貴?震えてるぞ?」
裕貴「…実は階段から落ちる前…あの人の声が聞こえて……そしたら階段踏み外して…」
お父さんとお母さんはすごい顔してた。
怒ってる顔だろうたぶん。あの顔で怒られたことあるからわかる。


