りゅう「...お前、あいつはどうしたんだよ。」
裕貴「来なかった。そしたら...先生に...」
りゅうは優しく私が落ち着くように抱き締めてくれた。
私はそれでもまだ震えていた。
りゅう「...お前、あいつと別れろ。絶対。」
裕貴「...ぅん」
りゅう「いいか?相手が傷つくなんて考えは持つな。あんなやつ傷ついて正解だ。お前はこんなに傷ついてんだから」
りゅうは私の過去を知ってる。
だから、尋常じゃないくらいに震えてる理由を知ってる。
過去のトラウマで私はパニックまで起こしたことがある。
りゅう「だいぶ、落ち着いてきたな。これからは、俺らと帰るんだ。わかったな?」
裕貴「ぅん...」
りゅう「よし、お前の好きなやつ買って帰って落ち着くまでお前の部屋にいってやる。」
もう、美羽ちゃんにも申し訳なく感じてきた。
裕貴「...ありがとう。りゅう」
りゅう「お前をまもんのは当たり前だ。てか、こんな時間まで待ってんじゃねぇよ。今何時だと思ってんだよ。6時だぞ?」
裕貴「え?」
りゅう「え?じゃねぇ、え?じゃ。早く帰らねぇとお前の親ちょー心配してんぞ。帰ったらちゃんと話し合え。」


