『ねぇ君可愛いね!

ティーン向けの雑誌モデルとか興味ない?』







友達のマサと休日に出掛けた帰りの夕方。

家の近くのコンビニに寄り道した俺に。



胡散臭そうな笑顔を貼り付けたオッサンが声をかけてきた。







『ボーイッシュな服装もいいけれど、可愛い服とかも似合うと思うんだよな〜。』






手でカメラのファインダーを作り覗き込む仕草をして見せてくるけれど。



今どきそんな古くさい事するか?








イラッとしながらシカトを決め込む俺に、しつこく絡むオッサン。







俺の隣ではマサがまたか…と言った様子でため息を吐く。







ため息吐きたいのは俺のほうだって。