笑わないシンデレラ

【春人side】

「春人?」
「あ……」

和樹の声で俺は我に返った。

「どうしたんだよ。早く行こうぜ」


さっきからなんかぼーっとする。

あんなに話すのが怖いと言っていたあいつが、みんなの前にでて俺に同意する意見をしてくれた。


あんなに怖がっていたのに。

誰とも話さなかったのに。

死のうとまでしていたのに。


何より……俺の意見に賛成してくれたのが嬉しかった。