月華の陰陽師1ー朧咲夜、裏の真相ー【完】



「縁、今日は仕事片付けてくるから遅くなる。戸締りしっかりな」


「わかったわ。無月は黒藤と一緒なのよね?」


「ああ。涙雨、呼んだら来てくれよ?」


「はひふぁふぁっふぁ」
 

……いつもの喋り方からして、「あいわかった」と言いたかったんだろうな。


口の周り飯粒だらけだ。


こういうところ、子供扱いで食べ方を教えてやった方がいいのか? 涙雨は俺の式の中で最年長だけど。


そりゃあ、白との子どもが出来たら……………………。


「黒藤、何紅くなってんの? ヘンなことでも考えた?」


「いや、ちょっと素敵妄想を」


「ヘンなことよ、それ」
 

縁にもの凄く冷たい目で見られた。


俺としては、白との将来素敵妄想だったんだけどなあ。


白が嫁さんで、子どもたちと一緒に暮らしてるっていう。