月華の陰陽師1ー朧咲夜、裏の真相ー【完】



「ううん。私はスマホいじってたから」
 

百合姫が文机にカップを置いてくれる。


「本当すきなんだな。だが、ほどほどにしろよ? 睡眠に影響出ると言うし、スマホ老眼というのも聞くぞ?」


「そうね……時間決めるとかしたほうがいいかな」
 

使いすぎに自覚があるのか、そんなことを言った。


「白桜、これなんて読むの? 名前?」


「ん? ああ、今の依頼者みたいなもんだ」
 

百合姫が、開いていた帳面(ちょうめん)に書かれた名前を指さした。


桃子からこれといった情報は得られなくて、冬芽から聞いた話を箇条書きしていものだ。


「かとり? へー、珍しいわね」
 

名前の読み方を教えると、百合姫からそんな反応があった。
 

珍しい?