『でもね、』


彼女の頬にそっと手を添えるとビクッと肩を震わせる彼女


『狂わせてるのは、君なんだよ』


其の侭俺は彼女の唇と俺の唇を重ね合わせる


ギュッと目を瞑り俺の唇に噛み付く彼女


痛みで唇を離せば俺の唇からは血が出て彼女の唇には俺の血がまるで口紅の様に真っ赤に染まっていた