螢side

次の日。まぁ、合宿の当日。哀川さんの思いが通じたのか雨は降らなかった。


「よし、みんな揃ってるな。」

「ほんとに俺たち来てもよかったのか?」
「それは私のセリフよ。私もお誘いが来てね。澪月ちゃんと一緒にいられるなら嬉しいけど。」
「お前に言ってないぜ。」
「あら、私はあなたが可愛そうだから返事をしてあげただけよ。」
澄と雨宮さんが言い合いをする。はぁ、この2人一緒にしちゃいけない気がするんだけど……。

「ことちゃん、だめだよ。喧嘩したら。」
「…澄兄さん、子供っぽい…………。」

「こ、これは喧嘩じゃないよ、澪月ちゃん!」
「そ、そうだぜ、彗。」
あ、ストッパーがいる。ちなみに、澄達には僕と哀川さんが付き合ってることを秘密にておけと言ってある。哀川さんにも、言った。
バレたら面倒なことになりそうだし。雨宮さんとか、弓景先輩とか理駆先輩とか。


「そろったな、じゃあバスに乗って出発するぞ。」


そして、僕達の合宿が始まった。







3へ続く