「・・・・・・えっ?」


「俺も言い忘れてたことがあるんだ。俺ね、雫の声聞いた時、もっと光らせたいって言ったでしょ?それはね、・・・・・・・プロになってほしいって意味だよ。」


私が、プロ?


本気で言ってるの?


「だって、無理だよ。・・・・・・私にそんな力ない。」


「だから言ってるじゃん。俺のギターがあるって。・・・・・・・・・雫。俺とプロにならない?」


魁音と一緒に、プロ?


「俺さ、可能性とかどうでもいいって思うんだよね。だって、やってもないのにそんなの誰にもわかんないじゃん。大人の偏見だったり、無理っていう推測に振り回されてたらなんにも出来ないよ。」


「そう、だけど。・・・・・私、出来ると思う?あそこで歌えると思う?・・・・・私の声にその力があるの?」


始めて夢を口にして、出来ないって頭では分かってて、でも、出来るって言われて。


私の頭は混乱している。