でも、私は気にせず続けた。


「私はずっと前みたいに明るい家族になれるって思ってた。だから、どんなに2人が嫌いでもずっと我慢してた!!・・・・・・・私が変わったのは、あんたたちのせいよ!!桜がいたら良かったなんてそんなの私だってそうよ!!2人じゃなくて、こんな情けない親じゃなくて、桜がいてくれればいいんだって思った!!」


パシンッ


頬に鋭い痛みが走る。


お父さんが私の頬を叩いた。


私は負けじとお父さんを睨む。


そして、ずっと言えなかったあの言葉を口にした。


「・・・・・・・・なんで離婚しないの?」


吐き捨てるように言った言葉。


2人はハッとしたように目を開く。


私は扉を抜けて自分の部屋に行った。


スマホと財布とリュックだけを持って、私はリビングに降りた。


「私、もうこんな所にいれない。・・・・もう無理。」


それだけ言って私は玄関の扉を開ける。


2人は追ってこない。


当たり前だよ。