次の日私はいつもより早く目が覚めた。


リビングに降りると、スーツのままソファーに寝ているお父さん。


お母さんは帰ってきてない。


私は無視してお父さんを通り過ぎる。


そしてお父さんのスマホを取ってロック画面を開く。


そこには知らない女の人の名前。


「まゆみ、さおり、るな。3人ですか。さすが、顔だけはいいもんね。」


お父さんは昔からよくモテるらしい。


私はよく知らないけど、昔お母さんから聞かされていた。


私はスマホを置いて、自分の部屋に一度戻った。


自分のスマホを見ていると誰からか連絡がきていた。


開いて見ると魁音からだった。


[起きた?もしもう起きてるなら駅で待ってる。]


私はすぐに返信すると急いで家を出た。


いつものリュックを背負って駅に向かって走る。


足取りが軽い。


あの家から出たってこともあるけど、魁音からの連絡があったから。


魁音は私が家にいたくないの知ってるから。


わざわざ送ってきてくれたんだ。