「あーあ。泣いちゃったー。」


「だって・・・・こんなサプライズ嬉しいじゃん!!・・・・・・・・魁音がこんなふうに自分のこと言うのあんまりないから。いつも私だけだから。嬉しい。」


「・・・・・・・そうだったかもな。でも、喜んでもらえてよかった。俺ができることこれしかないし。」


ちょっと悲しく笑う魁音。


「そんなことない。魁音は私を変えてくれた。魁音が私のおかげっていうけど私だって同じだよ。・・・・・・・・こんなこと言うの、本当に恥ずかしいんだけどね。」


「うん。なに?」


私は顔を手で隠して魁音に言った。


「・・・・・・・・・魁音は私の光だよ。」


私はそっと手を下ろすと、魁音を真っ直ぐ見た。


「・・・・・・・魁音は私を変えてくれたの。私よりちょっと先にいて、いつもこっちに来いって手を振ってくれる。私の光みたいに。大切なの。魁音が。」


恥ずかしいけど、伝えたかった言葉。


本当はね、好きって言いたいの。


でも、私にそんな勇気今ないから。