「・・・・・・く。・・・・・・雫。雫ーーー。」


「・・・・・ん?つい、た?」


「うん。降りよ。」


「ん。」


ずっと寝てたからちょっと足元が危うい。


でも外に出た瞬間寒すぎて一気に目が覚めた。


「さっむい!!」


「だな。・・・・・急いでいこっか。」


「うん。」


魁音と歩いていると見たことのある道。


あれ?


これいつもの道じゃない?


「魁音?こっちであってる?」


「うん。合ってるよ。」


だって、こっちってさ、


「はい着いたー。」


リクさんの音楽スタジオ。


「魁音の行きたいところってここ?」


「・・・・・・・・・うん。でも、いつもと違うから。」


そう言って中に入る魁音。


見た感じ何も変わってないけど。


私達が使うスタジオもいつも通り。


「雫。そこに座ってて。」


私はスタジオの中にあるソファーに座った。


魁音はエレキを持ってきて私の前に立った。


「えっ!?・・・・・・なに?」


すると魁音はニヤッと笑った。