初めて聞いた魁音のリクさんへの思い。


これ、リクさん聞いたら喜ぶのに。


言ったら怒られそうだから言わないけど。


「それに、・・・・・・・リクの言葉ってなんかズドンッて心に届くんだよな。なんでか、知らねぇけど。」


「確かに。私もそういう時ある!!」


「それが妙に納得出来て安心出来て。だから、・・・・・・・・リクのそういう所憧れだな。」



「そっか。ありがとう。話してくれて。」


「うん。リクには言うなよ!!」


「分かってるってー!あぁー!クラゲーー!!」


やっとクラゲに会えたーー!!


私はスマホでパシャパシャと写真を撮る。


魁音はそんな私を微笑んで見ていた。


「堪能した?」


「うん。じゃあ、次行こーー!!」


「待って!!」


後ろから呼び止められる。


「なに?」


「人、多いから。はい。」



そう言って差し出される手。


「ふふっ、ありがとう!」


あったかい。


私達はゆっくりと水族館を回った。


時間を忘れて楽しんだ。