私がうるさくなってきたのか魁音は諦めてはーーーっと息を吐いた。


「分かったよ!!でも、絶対言うなよ。」


「うん。言わない!!約束!!」


「じゃあ・・・・・・えっと、2人いるんだけど。」


「あっ、1人は分かったかも!!智兄でしょ?」


「えっ!?なんで知ってんの!?」


「だってー。見てれば分かるもん。」


歩きながら話しているとワニがいるコーナーについた。


魁音はワニを見ながら私に話す。


照れくさいのかな?


「じゃあ、もう1人は?」


「・・・・・・・・・・ク。」


声が小さくてよく聞こえない。


「えっ?なに?」


「だから、・・・・・・リク。」


私はびっくりして言葉を失う。


あんなに険悪な感じなのに!?


いつもリクさんに反抗してるのに!?


これは、びっくりだ・・・・・・・・


「あぁー!そういう顔すると思ってから言いたくなかったのにー。」


「いや、そうじゃなくて!!・・・・リクさんのどんなところが憧れなのかなって。」


「どこって言うか・・・・・・・考え方?だって普通、自分がバンドするところがないからって音楽スタジオ建てようなんて思わないじゃん。そんな凄いことをさらっとやっちゃうところが羨ましいし、いいなって思う。」