水族館はちょっとだけ寒かった。


だけど、私はどうしてもクラゲが見たくて見たくて。


魁音にクラゲが見たくて来たって言ったら、


「あはははは!!なんで、クラゲなのー!?マジうけるわ。」


「そんなに笑うー?私本当に見たいんだよー?」


「じゃあ、なんでそんなに見たいのさ。」


「んーとね。クラゲって透明でしょ?クラゲの体の中外から見えるでしょ?」


「うん。まーね。」


「こんなこと言ったら笑われると思うけど。それってなんかかっこいいって思うの。だってさ、自分の中を見られても堂々と泳いでるんだよ?やっぱりそれは自分に自信がないと出来ないと思うの。・・・・・・クラゲみたいに自分に自信持って、堂々といられる自分になりたいなーって思うんだよね。」


魁音を見ると分かったような分かんないような微妙な表情。


「別に可笑しくてもいいの!!私は私だから!!・・・・クラゲを見てこんなこと思うのは私だけかもしれない。でも、それは私だけの考え方だから。そこは自信を持ってクラゲが憧れだって言える!!」