隣にいる魁音もなんか楽しそう。


始まると座席が動いて寝ているぐらい背もたれが倒れた。


これじゃあ並んで寝てるみたい。


緊張する・・・・・・・・・・・


ちょっとだけ移動しようと動いたら魁音の手が触れた。


「あっ、ごめん。」


あんまり大きい声は出せないから小声で喋った。


「俺、こんなの初めて見たわ。」


楽しそうに天井を見上げる魁音。


私も見てみると、綺麗な星空が広がっていた。


「・・・・・・・・・綺麗ーー。」


アナウンスの説明と一緒に星座が光る。


私は夢中になって相づちを打ったり、頷いたりしてた。


そして、終わると周りが徐々に明るくなる。


隣を見ると魁音が私の方を見ていてちょっと戸惑った。


「魁音、行こっか?」


「・・・・・・・・うん。行こ。」


建物の外に出ると冷たい風が吹く。


「寒いね。魁音寒くない?」


「うーん。まぁ、まだ大丈夫なほうかな。それより綺麗だったな。」


「うん。綺麗だった!」


「雫ずっと頷いてるし、コロコロ表情変わってたよ。」